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この記事は、「余命宣告」の様な強烈なこと(誹謗中傷も含む)を専門家や他人に言われて落ち込んでいる方を応援するために作りました。
文中の例が「この病気は一生治らない」と余命宣告されたペットに関する内容ですが、あなた様の身の回りのことに置き換えてお読みいただき、そして、なにかのお役に立てれば幸いです(余命宣告は「最終通告」などと)。
私は獣医師として、安易な余命宣告はしたくない
私は獣医師として、「保身的かつ安易な」余命宣告はしない立場を取っております。
もちろん、余命宣告をする医師・獣医師を批判しているのではなく、私はそういう考えですということだけで、ケンカをしたいわけではありません。
ケースによっては、現実的に余命宣告すべき様な状態であり、飼い主さんに心の準備をしていただく状況かもしれません。
ただ、当院には余命宣告されたペットが多数連れて来られるので、「余命宣告されたこと」に「打ちひしがれた飼い主さん」と接することが多く、
科学の大前提に「条件が変われば結果が変わる」があるから、今のまま「条件が変わらない」ならそうなるのかもしれないけれど、何かを変えたらそれ以外の結果になる可能性はゼロではないのでは?
と考えて診療をさせていただいております。
一部では「専門家は、出来ないことの言い訳のスペシャリスト」などと揶揄されることがありますが、本来ならば、「専門家は、問題解決のスペシャリスト」だと思っています。
ですから、「このままいったらあと数ヶ月の命というデータはあるけれど、条件が変われば結果が変わるなので、こんな変化を起こしたら、違う可能性が出てくるかもしれない」
というスタンスで、飼い主さんの希望を繋ぐお手伝いをさせていただいております。
「可能性が無い」ことの暗示
脳は、考えたことを現実に反映させる臓器です。
思考の内容がどんな内容であったとしても、
- 「考えたこと」をベースに行動し
- その行動により「考えたこと」の影響を受けた結果になりやすくなります。
ですから、「出来る!」と思ったら、「達成するための行動」を行い、「無理っ!」と思ったら、「失敗したくないから、行動しないための理由」を探し出し、「何もしないを選択」します。
タイトルの様な、「一生治らない」とか、「これが限界です」などという強烈な言葉は、心に擦り込まれて「暗示」がかかり、「うちの愛犬・愛猫はもう、一生治らないんだ…」と受け入れ、そうなると飼い主さんの不安や心配が犬猫に伝わり、治癒力に影響し、結果にも影響するという可能性が出てきます。
余命宣告は大きなお世話
もちろん、現実的に「一生治らない」結果になってしまうこともあるかもしれません。
しかし、健康を取り戻す可能性がゼロだと、誰が断言できるのでしょうか?
生物は100%が無いからこそ、生物なのです!
こんな理由から、僕は
●保身的かつ安易な余命宣告
●一生治りません、病気と付き合っていきましょうという宣告
は「大きなお世話!」と判断し、切り捨てております。
可能性の扉を閉じる暗示で可能性をさぐらなくなる
また、飼い主さんが「うちのペットは一生治らない」と暗示にかかると、「治る可能性」を探そうとすらしなくなる方もいらっしゃいます。
そして、周りがそんな人を見かねて、「健康を取り戻すための可能性」の話を提示すると「ありがとう。でも、どうせこの子は治らないの…」と、可能性の扉を自ら開こうともせず、閉じたままの方もいらっしゃいます。
そのくらい、「あなたのペットは一生治りません」という言葉は、強い暗示となるのです。
もしかしたら、その暗示が無かったら、同じ状況の人でも、頑張ろうと思えたかもしれませんし、実際に頑張ったかもしれません。
でも、「一生治らない」と言われて、精神的に大打撃を受け、何とか落ち着かせようと思って探した着地点が「受け入れて、一切を諦めること」だったりすることが実際にあるのです。
ただ、その中にも「これは諦めてしまっていいものか…?」と内心では迷っている方がいらっしゃるのも事実です。
そんな方に、「確かに、言われてみればそうだ!」と「抗う気持ちが芽生える」ような視点をご紹介したいと思います。
私達は今得ている結果を得ることに成功している
とても大切な考え方として、
私たちは今得ている結果を得ることに成功している
という言葉があります。
今までやって来たことの積み重ねで「この結果」を得ているわけですから、違うことをしたら、違う結果になる可能性が出てきます。
他人と過去は変えられませんが、自分と今は変えられますから、自分で何とでもなるということは、他人が絡むよりラクですよねっ♪
また、
望む結果が得られないなら、違うことをやれ、なんでもいいから。
by リチャード・バンドラー
という言葉もあります。
通常のやり方、セオリー通りの方法で、望む結果が得られないなら、同じ様ことをさらに一生懸命やるのではなく、全く違うアプローチを選択する勇気と行動力があったら、結果は変わるかもしれませんね。
だからこそ、「今までやってきたこと、信じてきたことは一旦脇に置いておこう!今までやったことのないことをやり、考えたことの無い様な思考をしてみよう!」ぐらいの気持ちが大切です(過去を全否定しろと申し上げているのではありません)。
なぜなら、今までの考え方や行動では、現状を産むことに成功し続けるからです。
未来はどう展開するか解らない
ひょっとしたら現状が望む方向に変化するかもしれない…。
ひょっとしたら「ダメ」かもしれない…。
でも私たちは100%が無い「生物」だから、やってみないとわかりません。
過去にインターハイや国体に行ったり、何かを成し遂げたことのある方なら、その時を思い出せばスッと入ってくる内容だと思います。
あきらめよく受け入れるか?あきらめ悪く抗うか?
もしあなたが、やってみたところでやっぱりダメだったときに「やっぱりダメだった…やるんじゃなかった…」と感じる可能性が高いなら、最初から諦めても構わないでしょう。
でも、
ダメかどうかはやってみなければわからない!
ダメかもしれないけれど、この状況を何もしないで指をくわえて、ただ悪くなるのを待ちたくないから、私は望む結果が得られるように効果的に行動します!
なんとなくやってみるという取り組み基準ではなく、結果がでるような基準で取り組みます!
そして、結果はゆだねます!
というお考えでしたら、「望む結果に繋がりそうな選択肢(条件によるので、望む結果を得られそうな専門家の指導を受けることをおすすめします)」を探して、実行してみるのもありだと思うのです。
あなたはすぐ諦めますか?諦め悪いですか?
そんな気持ちで暮らしていらっしゃる飼い主さんのお役に立てる様、私も日々研鑽しておりますし、これからも頑張ります。
諦めても良いし、諦め悪くてもいい。
私達は多様性の世界で生きています。
周りの意見を参考にしつつ、結果重視で、他人の意見を参考にすれど流されずに、後悔しない選択をしたいものですね。
そこで質問です!
あなたは、すぐ諦めますか?それとも、諦め悪く生きていきたいですか?
どちらでもいいのですが、あなたが自由に選べることは忘れないでください。
ちなみに僕はあきらめ悪いタイプで、なにかと抗おうとします(^▽^)V
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