「頑張れといわれるけれど、どう頑張ったらいいのか分からない。」
「分からないことがあったら聞けと先輩に言われるが、何を聞いたらいいのかわからない。」
「分からないことがあれば調べろと言われるが、何を、どう調べたらいいのか分からない。」といったご相談にセミナーなどでも乗ることが多いように思います。
「自分の実力に自信が持てず、おどおどしてしまい、それを解消するために勉強しようとするのですが、取りかかるまで時間がかかり、ちょっとつまずくとすぐやる気がなくなってしまう…の繰り返しなんです。」というお悩みが多いですね。
とにかく、みなさん、自信がないということで悩んでいらっしゃるのですが、私は言いたいのです。
「自信がないのは、あなたの能力がないのではなくて、ちゃんと教えてもらえていないのが問題なだけで、教えてもらえる環境に行けば、あなたがあきらめない限り、自信がつくまでトレーニングしてもらえるのです。」と…
ここでいつもお話ししていることをご紹介いたしますと、私が獣医学科の学部生だった頃の話です。ある女性の先輩が、こんな話をしてくれました。
と、ここで獣医学科のことについて予備知識を…
獣医学科は6年制で、4年の後期に研究室に配属され、2年間研究(もどき)をやって、卒論を発表し、6年の3月に獣医師国家試験を受けて卒業します。もっと研究したいという人は4年間の博士課程に進学するという形になります。
研究室は主に基礎研究系(イメージはいわゆる研究者)と、臨床系(イメージはいわゆる動物のお医者さん)に分かれます。どちらも研究をすることには変わりないのですが、臨床系に行くと、週に2~3回は大学の付属動物病院で診療のお手伝いをすることになります。そういうことから、将来臨床を希望している人間は、「臨床系の研究室に行きたい!」と考えます。
しかし、人数が多い場合は、くじ引きで決まるため、臨床志望なのに基礎系の研究室に配属される人が出てきまして、そうなると、フラストレーションが溜まる人が中には出てきます。どうやら「この2年で大きな差が付けられるのでは…?」そう思ってしまうようです。(本当は全くそんなことはないのですが…)
で、話は戻って、先ほどの先輩の話です。
「私は、臨床志望だったけど、くじで基礎系の研究室に決まったのね。それで、くやしくってさぁ、研究室の新入生歓迎会で
>>> 『私は研究には全く興味がありません。卒業後は臨床に進むつもりです!』
って言ってやったのよ。教授とかは苦笑いしていたけど…。ところが、とにかく与えられた研究をやってみたら、ちゃんと結果が出たから、それで教授に報告に行った時にね、
>>> 『おめでとう!それは世界で君がはじめて発見したことなんだよ!』
って言われちゃったんだよねぇ~。なんか妙にうれしくってさぁ~、それまであんなにイヤでイヤで仕方なかったのに…。今から考えてみれば、あの研究なんて、教授からしてみれば誰が研究したって間違いなく結果が出ると予想できてたものだったと思うんだけど…。その気になってしまったのよねぇ~。」
当時彼女は大学院でバリバリ研究をなさっておりました。そうです、教授の一言で、臨床志望から研究者への道を歩むことにしたのです。
彼女が他の基礎系の研究室に行っていたら、もしかしたらいやいやの2年間を送っていたかもしれません。しかし、運良く彼女は世界的な先生の研究室に配属されたため、あんなにイヤだった研究が、大好きになってしまったのです。
同じように、『自信が持てない』という方のお話を伺っていると、適切な師匠に巡り会えていないなということがわかります。きちんと指導されないで、「頑張れ!」とか、「わからないことがあったら聞け!」とかいわれても、これでできる様になるのは5~20%ぐらいの人だけなんです。普通の人はこれは難しいんです。
でも、まじめな方は、全部自分のせいにしてしまうんですね。「目標を持てといわれても、どうやって探したらいいのかわからない」と思うのです。でも、その人とひざをつき合わせて話してみると、結構見つかるんですね。一度見つけてしまえば、やり方は同じですから、後はその人が自分でできるようになるわけです。
私は、
「失敗を他人のせいにするな!できるまで頑張ればいいだけだ!」というようなことを常々申しておりますが、こと、『自信が持てない』というお悩みの場合は、
> 「私ができないのは、周りが教えてくれないからだ。よき指導者がいれば、私だってできるようになるんだ!そうだ、私が悪いんじゃない。指導者がいないことが問題なんだ!」と思っていた方がいいのかもしれません。
誤解されないように説明しておきますが、これは口に出して言ってはいけません。『自信が持てない』とネガティブに悩む方向に行くのなら、そうやって心の中で責任転嫁させておいて、精神健康度を高く持てるようにしておいた方がいいという意味ですので、あらかじめご了承下さい。
ですから、自信の持てない方は、
>>> まず『師匠』を見つけていただきたく思います。
これから一生を『自信がない』と過ごす道を選ぶのでなく、じっくりと適切なアドバイスをしてもらえる『師匠』を探してください。
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